ご覧いただき、ありがとうございます。
前回に続き、HG ティフォエウスガンダム・キメラをSDW HEROES武者頑駄無モチーフに制作していきます。
今回は完成編となります。
- 最終組み立て
- 完成レビュー
- 塗装前後の比較
- ポージング
スミ入れ、シール・デカール、メタルボール、UVレジンなどを組み合わせて、立体感やメリハリを出してきたので、完成が楽しみだよ。
完成したときの印象や塗装前後の変化などをていねいにお伝えしようね。
制作のモチーフと使用するキット
制作のモチーフ
制作のモチーフは、ゴールド、レッド、ブラックを中心に綺羅びやかな色使いがされているSDW HEROES 78代目武者頑駄無です。
今回組み立てるティフォエウスガンダム・キメラもゴールド、レッド、ブラックが使われていて、大きな肩アーマーなどを装備しているので、何となく近い雰囲気を感じています。
使用するキット
使用するキットは、2023年12月に発売されたHG ティフォエウスガンダム・キメラです。
ガンダムビルドメタバースシリーズに登場するガンプラで、1/144スケールにもかかわらず、かなり大きなサイズになっています。
今回の制作では基本的にパーツの色分けどおりに塗装し、ドレスアップにデカールやシール、メタルパーツなどを使って、SDW HEROES武者頑駄無の雰囲気に近づけたいと思っています。
ランナーの数は合計21個あり、一つ一つのパーツが大きく、作りごたえのあるキットになっています。
使用したツールと塗料のまとめ記事
HG ティフォエウスガンダム・キメラの制作に使用したツールと塗料は、下記の記事にまとめています。
最終組み立て(ティフォエウスガンダム)
最終組み立ては、仮組みの画像と比較しながら進めていきます。
頭部
頭部は成形色の色分けに沿って塗り分けています(#2の塗装編と#3の仕上げ編(GXメタルイエローグリーンの塗装)に掲載)。
- ヘルメット Ex- ブラック
- アンテナ、マスク下部 スターブライトゴールド
- 両サイド、口もと、アイライン ブライトレッド(フィニッシャーズ)
- ツインアイ、カメラ GXメタルイエローグリーン
頭部の4本のアンテナは、兜の鍬形(くわがた)をイメージして、安全保護の部分をカットしてから、紙やすりで先端をシャープに整えているよ(#2の塗装編に掲載)。
ボディ
ボディの塗り分けも頭部と同じく、成形色の色分けに沿って塗装しています。
両腕の取り付け部分はメカサフ・スーパーヘヴィそのままの仕上げ(ツヤ消し)にして、装甲とのメリハリをつけているよ。
スカート
スカートの凹モールドはシールでブラックを補うように指定されていますが、グリーンのホイルシールを貼ってから、UVレジン液を入れています(#3の仕上げ編に掲載)。
ツインアイやボディ中央部のグリーンと色を揃えてアクセントにしているよ。
円形モールドにスミ入れをしてから0.8mmのメタルボールを取り付けたので、メリハリが出ているね。
腕部
腕部はツヤありのブラック、ゴールドとツヤ消しのメカサフをベースに、ネイルシールとメタルボールでドレスアップしています。
脚部
脚部はしなやかなフォルムをしているので、モデリングワックスで磨いたツヤがきれいに出ています。
肩のアーマーや膝のゴールドのパーツは、ブラックをスミ入れして立体感を出しています。
シールド(ドラゴンヘッド)
ドラゴンヘッドもツヤ消しのフレームとツヤありのレッド、ブラック、メタリックを組み合わせて、メリハリを出しています。
スラスター状のパーツやリフレクタービットのメタリックは、フレームメタリック1を塗装しているよ(#2の塗装編に掲載)。
滑腔砲・ビームライフル
滑腔砲はメカサフとフレームメタリックで塗り分けてからスミ入れでメリハリを出し、ライフルはクリアパーツの部分をGXメタルイエローグリーンで塗装しています。
最終組み立て(ティフォエウスガンダム・キメラ)
腕部
腕部は成形色の塗り分けを基本にしていますが、二の腕部分のパイプ状のパーツをフレームメタリックで塗り分けて立体感を出しています。
ハンドパーツの指先には、1.5mmのメタルボール(ゴールド)を取り付けて、ビームの発射状態を再現しているよ。
バックパック
バックパックのブラックのパーツには、ファイアゴールドのタトゥーデカールを多めに使って、力強さが出るようにしています(#3の仕上げ編に掲載)。
バックパックの銃口やプロペラントタンクのスラスター状のパーツはフレームメタリックで塗装しています。
プロペラントタンクは左右で貼り付けるタトゥデカールの柄を変えているよ。
完成レビュー(ティフォエウスガンダム)
フロントビュー
色は成形色に沿って塗装していますが、スミ入れ、シール・デカール、メタルボール、UVレジンなどを組み合わせて、立体感やメリハリを感じる仕上がりになっています。
バストアップ
立体感やメリハリの出し方は、パーツの色によってやり方を変えています。
ゴールドのパーツはスミ入れと筆塗りでブラックを入れ、彫り直したモールドにメタルボールを入れているよ。
ブラックやレッドのパーツはネイルシールやタトゥーデカールを貼り付けているよ。
サイドビュー
ドラゴンヘッドは力強く攻撃的なフォルムをしていますが、和柄の花やボタニカル柄のネイルシールと違和感なくまとまっていると思います。
滑腔砲やビームライフルの保持はしっかりしているよ。
リアビュー
脚の接地部分が小さく、大きな滑腔砲やドラゴンシールドを装備しているものの、自立は安定しています。
後方もスミ入れ、シール・デカール、メタルボール、UVレジンなどを組み合わせて、立体感やメリハリを出しているよ。
完成レビュー(ティフォエウスガンダム・キメラ)
ドラゴンヘッドを取り付けた脚部には設置部分がないので、キットに付属するスタンドにディスプレイします。
ティフォエウスガンダム・キメラと、モチーフの武者頑駄無の色使い(ゴールド、レッド、ブラック)に、何となく近い雰囲気を感じたことから、和風に仕上げてみました。
ゴツいフォルムと華やかなネイルシールなどの相性を心配していましたが、違和感なくまとまっています。
フロントビュー
レッドのパーツには和柄の花や洋風のボタニカル柄のネイルシールを組み合わせ、ブラックのパーツにはファイアゴールドのタトゥーデカールを使って、華やかさと力強さの両方を感じるようにしています。
UVレジンを入れたグリーンも外からよく見えてアクセントになっているよ。
バストアップ
花柄やファイアゴールドに加えて、ゴールドのコーションデカールや円や角形のシールを組み合わせて、メカ感が出るようにしています。
サイドビュー
ティフォエウスガンダム・キメラのレッドのパーツは一つひとつが大きいので、できるだけ2種類以上のシールデカールを組み合わせています。
今回使用したネイルシールとタトゥデカールは次の4種類で、詳しい貼り付けのようすは#3の仕上げ編に掲載しているよ。
脚部のパーツはとりわけ大きいので、ツヤ消しのフレームとツヤありの装甲でメリハリがよく出ているよ。
リアビュー
バックパックのパーツに、ファイアゴールドのタトゥーデカールがちょうどよく収まりました。
スラスターの内側をプライマリーメタリックレッドにしてボディカラーと色を合わせたけど、ブルーやグリーンでアクセントにしてもよかったね。
塗装前後を比較する(ティフォエウスガンダム)
塗装前は色分けやモールドがあっさりした印象でしたが、メリハリのある印象に変わっています。
フロントビュー
バストアップ
サイドビュー
リアビュー
塗装前後を比較する(ティフォエウスガンダム・キメラ)
色は成形色から変えていませんが、細かなツール(シール、デカール、スタッズ)やスミ入れなどを組み合わせて、豪華かつメリハリのある仕上がりになっています。
フロントビュー
サイドビュー
リアビュー
アクションポーズ
一つひとつのパーツが大きく重いので、ダイナミックなポージングは難しいです。
キットに付属するスタンドを使って、腕部やドラゴンヘッドの射出状態を再現しているよ。
ハンドパーツのメタルボールはよく目立つので、取り付けてよかったね。
MA形態(クタン双竜型)への変形は、仮組みのときに済ませているので、見送っています。
まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)
制作全体のふりかえり
今回は細かく塗り分ける代わりに、ゴールドのシールやデカールを使って鎧のような装飾を再現しています。
ティフォエウスガンダム・キメラとモチーフの武者頑駄無ではフォルムや大きさが全然違いますし、共通しているのはレッドやゴールド、ブラックの色使いくらいかなと思います。
とはいえ、もともとガンダムと侍のデザインを組み合わせて武者頑駄無は誕生しているので、今回のような作品もありだと思っています。
制作工程を振り返ると、塗装は成形色に沿って行っています。
通常はiPadアプリで塗装イメージを作ってイメージを固め、それに沿って使う塗料を決めていますが、今回はその工程をスキップして、シンプルに塗装を進めています。
塗装では、グロス(ツヤあり)とフラット(ツヤ消し)の仕上げを組み合わせたところがポイントです。
完成してみると、つや消しのフレームが、装甲のレッドやブラックをより引き立てていて、メリハリが出ていると思います。
仕上げの工程では、侍の鎧のような雰囲気にするために、和柄のネイルシールとリボンのネイルスタッズ、ファイアゴールドのデカールを使ってみました。
同じシールとデカールを使っていますが、肩のアーマーやドラゴンヘッドなどの装甲のパーツは華やかな雰囲気、バックパックの大ぶりなパーツは力強い雰囲気になるよう作り分けたところがポイントです。
肩のアーマーやドラゴンヘッドなどは、和柄のネイルシールをベースに、リベット状のシールとボタニカル柄のシールを組み合わせています。
大きめのバックパックには大きめの柄のファイアゴールドのデカールを使って、力強い雰囲気になるようにしています。
完成してみると、和柄とボタニカル柄のシールを貼って華やかな雰囲気になったレッドのパーツと、ファイアゴールドのタトゥーデカールを貼ったバックパックの力強い雰囲気が調和していると思います。
リボンのネイルスタッズを使ったり、楽しく制作することができました。
今後も今回のようなインスピレーションを大切にして、制作していきたいと思います。
塗装レシピ
- ガイアノーツ NAZCA ピンクサフ
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォ(グレー)
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォブラック
- ガイアノーツ メカサフ・スーパーヘヴィ
- フィニッシャーズ ブライトレッド
- ガイアノーツ Ex- ブラック
- ガイアノーツ スターブライトゴールド
- ガイアノーツ フレームメタリック1
- ガイアノーツ プライマリーメタリックレッド
- ガイアノーツ Ex- クリアー
- GSIクレオス GXメタルイエローグリーン
使用したツール
- ゴッドハンド 片刃ニッパーST
- ゴッドハンド アルティメットニッパー
- ゴッドハンド ショートパワーピンバイス
- ゴッドハンド ドリルビット5本組B
- ゴッドハンド スピンブレード
- ダイソー ウッドブロック
- ダイソー 強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
- タミヤ 瞬間接着剤・イージーサンディング
- 和柄のシールタイプのネイルシール
- ハイキューパーツ タトゥーデカール(ファイアゴールド)
- リベット・ライン・ボタニカル柄のネイルシール
- リボンゴールドのネイルスタッズ
- セメダイン ハイグレード模型用接着剤
- タミヤ モデリングワックス
- ハイキューパーツ ジーレップ01
- ウェーブ ベーシックエッチング丸④
- 0.8mmのメタルボール(シルバー)
- ガイアノーツ M-08 クイックハードスプレー
- ハイキューパーツ サークルステッカー(ブルー)
- ダイソー UVレジン液
- GSIクレオス Mr.グルー・アプリケーター
- ガイアノーツ M-09 UVライト
- 1.5mmのメタルボール(ゴールド)
今回の制作で使用したキット
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は、「HG ゲルググメナースをシン・マツナガ専用機カラーで作る」仮組み編の記事を投稿する予定です。