ご覧いただき、ありがとうございます。
前回に続き、MG Zガンダム Ver.KaをRG リミテッドカラーで制作していきます。
今回は完成編となります。
制作のモチーフと使用するキット
制作のモチーフ
制作のモチーフは、RG 1/144 Zガンダム RG リミテッドカラーです。
2017年にプレミアムバンダイ限定で発売され、現在では入手困難になっているので、MG Zガンダム Ver.Kaを使って再現したいと思っています。
単純なブルーの色違いではなく、レッドやブラックの部分もブルーになっているところが多く、全体的に明るい印象になっています。
ブルーは、ライトブルーをベースにスプリッター迷彩をシールで表現するようになっていますが、今回はマスキングで塗り分ける予定です。
使用するキット
使用するキットは、2023年4月23日に発売されたMG 1/100 Zガンダム Ver.Kaです。
最終組み立て
最終組み立ては、仮組みの画像と比較しながら進めていきます。
頭部
塗装前もほぼ完全に色分けされているので、あまり変わっていない印象ですが、カメラ部分のメタリックブルーがワンポイントになっています。
メタリックブルーは、プライマリーメタリックブルーを使っています。
ツインアイもプライマリーメタリックブルーで塗装したほか、後頭部はウォームライトグレーを塗装し、キャラクターホワイトとソフトなメリハリを付けています。
ボディ
ボディの配色はほぼ変わっていませんが、胸部のブルーがライトブルー(サーフェイサー・エヴォスカイブルー)ベースになっているので、明るい雰囲気に変わっています。
エクストラフィニッシュのシルバーのパーツは、塗装せずにそのまま使用しています。
バックパックはブラックからブルーのスプリッター迷彩に色が変わっているので、軽やかな雰囲気に変わっています。
スカート
スカートの印象は大きく変わっていませんが、キット付属のデカールにダークグレーのラインデカールを追加して、モチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーのイメージに近づけています。
後部は中央部分をウォームライトグレー、左右のスカートはキャラクターホワイトで塗り分けています。
グレーのスリット部分の左右をメタリックグリーン(Ex- シルバーの上にクリアーグリーン)で塗装し、標識灯の発光状態を表現しています。
バーニアの配色は、モチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーの配色にあわせています(外側がプライマリーメタリックレッド、内側がEx- シルバー)。
腕部
塗装後画像の赤枠の部分は、成型色からホワイトやブルーに塗り替えていますが、下地の塗装をていねいに行ったので、他の部分と仕上がりの色が揃っています。
下地は、最初にEx- シルバーを塗装してから、サーフェイサーを塗装しています。
脚部
脚の部分は、キャラクターホワイトとウォームライトグレーをマスキングで塗り分け、モチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーの雰囲気を再現しています。
フライングアーマー
フライングアーマーは、ブラックとレッドからブルーのスプリッター迷彩とホワイトに色が変わり、鮮やかな印象になっています。
スプリッター迷彩は、スカイブルーとブルーの面積の割合がだいたい7:3くらいにしています。
ビームライフル
ビームライフルは、成型色がブラックの部分をスカイブルーで塗装し、パイプの部分はフレームメタリック1を塗装しています。
シールド
シールドはモチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーと同じ配色で塗装し、イエローのストライプはマスキングで塗り分けています。
完成レビュー
フロントビュー
スプリッター迷彩の割合やラインデカールの配置など、全体的なバランスに注意して制作してきましたが、概ねモチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーに近い仕上がりになったと思います。
スプリッター迷彩のスカイブルーにサーフェイサー・エヴォスカイブルー、内部フレームの塗装にメカサフ・ライトを使ったので、全体的に明るい雰囲気に仕上がっています。
追加したホワイトやダークグレーのラインデカールもバランスよく溶け込んでいます。
バストアップ
拡大してみると、ツインアイやカメラのメタリックブルー、標識灯のメタリックグリーン、腕の動力パイプのフレームメタリック1などの塗り分けがアクセントになっています。
メタリックグリーンの標識灯は両肩とスカートの左右に入れています。
サイドビュー
左腕のシールドの保持はしっかりしていて、前後のバランスも安定しています。
イエローやレッドは濃い目の色を選んだので、ブルーとホワイトとよいコントラストになっています。
つま先の標識灯はお台場や福岡のガンダム立像をイメージしています。
リアビュー
フライングアーマーのスプリッター迷彩は、左から右に向かって大まかにラインがつながるように塗装しています。
脚の動力パイプは、フレームメタリック1で塗り分けて立体感を出しています。
関節の部分やバックパックのアーム部分などは、塗装前にクリアランスを加工して、塗装が傷まないようにしています。
トップビュー
ホディの上部は、キット付属のデカールに加えコーションデカールを貼って、バランスを整えています。
塗装前後を比較する
塗装前のオーソドックスなトリコロールカラーで落ち着いた印象から、明るいスカイブルーをベースにした迷彩塗装に変わり、明るく軽やかな印象に変わっています。
腕やシールドの部分のブラックやレッドのパーツを、ブルーやホワイトに変えているところが塗装のポイントです。
フロントビュー
バストアップ
サイドビュー
リアビュー
トップビュー
アクションポーズ
ビームライフルとビームサーベルを構えてポージングをしています。
スタンドにはアクションベース4を使用しています。
まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)
制作全体のふりかえり
スプリッター迷彩の塗装は初めてでしたが、モチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーに近い仕上がりにすることができました。
いくつか制作のポイントがありましたが、1つ目は下地の塗装です。
腕部やシールド、フライングアーマーのように、成型色がブラックやレッドのパーツをブルーやホワイトに塗り替えるパーツがあったので、もともと成型色がブルーやホワイトのパーツと仕上がりに差が出ることを心配していました。
過去にはサーフェイサーの塗装だけでは下地が透けた経験があり、慎重を期してサーフェイサーの前にシルバーを塗装したところ、仕上がりの色にバラツキなく仕上げることができました。
サーフェイサーの前にシルバーを塗装したので、塗料の食いつきを心配しましたが、スプリッター迷彩などのマスキングでも塗膜に傷みは出ませんでした。
とはいえ、塗装の工程が増えて作業量が多くなってしまったので、サーフェイサーのみで仕上がりのバラツキを抑えることができないか、工夫してみたいと思っています。
2つ目のポイントは、スプリッター迷彩で使用する色の選択です。
最初の塗料比較(#3の塗装準備編を参照)を経て、ベースのライトブルーにRX-78 ブルー Ver.アニメカラーかスカイブルーを使うつもりでしたが、少し明るさが足りず、イメージが固まりませんでした。
並行して塗装を進めていたサーフェイサー・エヴォスカイブルーの色を見て、明るくイメージに近い色だったので、そのまま仕上げの色に使用しています。
ときどき仕上げの色に使用するエヴォブラックと同様に、そのまま使用しても問題なかったので、今後の制作でも活用したいと思います。
ライトブルーが決まって、ブルー、ホワイトの順に色を決めていきましたが、違和感なくまとまっていると思います。
最後のポイントはマスキングとデカールです。
マスキングでウォームライトグレーやイエローのストライプを追加し、ガンダムデカールやラインデカールを使って、モチーフのRG Zガンダム リミテッドカラーに少しずつ近づけていきました。
仕上げ作業は全体的なバランスに注意しながら作業を進めていたので、最終的に違和感なくまとまってホッとしています。
制作全体を通じた反省点としては使用する塗料の選択に時間がかかり、制作スケジュールが押してしまったので、制作の進め方や記事の掲載のやり方を少し見直したいと思います。
残念ながら塗装後のウェイブライダー変形は塗膜の傷みが怖くて見送りました。
久しぶりにMG ver.Kaのキットを制作し、塗装を含め作り応えのある制作になりました。
次回からはこちらも久しぶりになるRGのキット制作にチャレンジします。
塗装レシピ
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォスカイブルー
- GSIクレオス MSブルー
- GSIクレオス キャラクターホワイト
- ガイアノーツ NAZCAカラー・ウォームライトグレー
- フィニッシャーズ ブライトレッド
- ガイアノーツ ボトムズカラー・オレンジイエロー
- ガイアノーツ メカサフ・ライト
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォホワイト
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォレモンイエロー
- ガイアノーツ NAZCAピンクサフ
- タミヤのスミ入れ塗料 ダークグレイ・ブラック
- タミヤのエナメル塗料 ダークグレイ
- ガイアノーツ メカサフ・スーパーヘヴィ
- ガイアノーツ プライマリーメタリックブルー
- ガイアノーツ フレームメタリック1
- ガイアノーツ プライマリーメタリックレッド
- ガイアノーツ クリアーグリーン
- ガイアノーツ Ex- フラットクリアー プレミアム
塗料の比較のみに使用したものはこちらです。
- GSIクレオス RX-78 ブルー Ver.アニメカラー
- GSIクレオス スカイブルー
- GSIクレオス MSライトブルー
- ガイアノーツ バーチャロンカラー 風蒼(かぜあお)
- GSIクレオス MSブルーZ系
- フィニッシャーズ ピュアブルー
- ガイアノーツ コバルトバイオレット
使用したツール
- ゴッドハンド 片刃ニッパーST
- ゴッドハンド アルティメットニッパー
- プロクソン ペンサンダー
- タミヤ フィニッシングペーパー 600・800番
- ダイソー ウッドブロック・強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
- ハセガワ モデリングスクライバー(けがき針)
- スジボリ堂 BMCタガネ0.15mm
- ガンダムデカール No.23 逆襲のシャアシリーズ用
- GM ラインデカールwithコーション ホワイト・ダークグレー
今回の制作で使用したキット
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は、「RG ゴッドガンダムをカスタムカラー(グロスブラック・GXクリアーレッド)で作る」仮組み編の記事を投稿する予定です。