ご覧いただき、ありがとうございます。
前回に続き、HG ガンダムエアリアルをガンダムルブリスカラーで制作していきます。
今回は塗装準備編となります。
今回も、塗装イメージを作成して、ガンダムルブリスカラーに塗り替えるポイントを事前にチェックしてから、制作を進めています。
今回は、ホワイトとピンクの塗料比較に加えて、別のキットを使って、塗装サンプルを作り、完成イメージをチェックしています。
制作のモチーフと使用するキット(HG ガンダムエアリアル)
制作のモチーフ
制作のモチーフは、2022年9月に制作したHG ガンダムルブリスです。
ガンダムエアリアルの仮組み中に、ガンダムルブリスと似ていると感じる部分がいくつかあったので、ホワイトとピンクのルブリスカラーで制作しようと思います。
使用するキット
使用するキットは、2022年10月1日に発売されたHG ガンダムエアリアルです。
iPadのアプリで塗装イメージを作る(SengaChanとibisPaintX)
今回の制作では、HG 1/144 ガンダムルブリスを参考に塗装イメージを作成し、パーツごとの塗り分けやマスキングする部分をチェックしています。
塗装イメージは、SengaChan(iOS版のみ)とibisPaintXというアプリを使用して作成しています(どちらも無料でインストール可能)。
SengaChan(線画を抽出する)
- SengaChanで画像から線画を抽出し、画像を保存する
- モードとシャープネス、しきい値を設定する(モードを「分割」、シャープネスを「中」か「高」、しきい値を「低」に設定)
- 線画を保存し、SengaChanを終了する
ibisPaintX(線画を加工する)
- 先ほど保存した線画をibisPaintXで開く
- 黒側と白側の色を調整して線画の輪郭線をできるだけ明確にする
- 保存ボタンを押していったん画像を保存する
- 保存した画像の途切れている輪郭線をブラシでつなぐ(この作業が不十分だと隣の部分まで同じ色に塗りつぶされる)
ibisPaintX(線画に色を入れる)
- 作業レイヤーを追加し、輪郭線のレイヤー1、塗りつぶしに使うレイヤー2を追加する
- 塗りつぶしを使って、レイヤー2の輪郭線の内側を塗りつぶす
- 塗りつぶしが完了したら、レイヤー1とレイヤー2を入れ替え、輪郭線が前面になるようにする
- PNG保存を選び、ibisPaintXを終了する
ガンダムルブリスカラー塗装のポイント
ボディカラー全体のコンセプトとして、過去に制作したHG ガンダムルブリス(下記画像)よりも落ち着いた雰囲気になるよう塗装したいと思っています。
HG ガンダムルブリスは、明るいガイアノーツのアルティメットホワイトとビビットなフィニッシャーズのジャガーパープルを組み合わせました。
今回は、少しグレーの入ったホワイトに、レッドまたはソフトなピンク系の組み合わせを目指します。
なお、ホワイトはサブカラーを使用して濃淡をつけるほか、関節部などのグレーは、HG ガンダムルブリスと同じガイアノーツのHJVパープルグレーを使用する予定です。
塗料を比較する(ホワイト)
塗料の比較は、百均のクリアスプーンに、サーフェイサー、比較する色、トップコートの順に塗装した状態で行っています。
できるだけ実際の色に近くなるよう画像を調整していますが、使用するモニター等の環境により、本文の説明と異なっていたり、色の違いが分かりづらい場合があります。
また、それぞれの色の説明は、筆者が感じた印象となりますので、ご了承ください。
用意した塗料
ホワイトの比較に使用したのは、次の5種類で、下地はすべて、ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォホワイトを使用しています。
- GSIクレオス ホワイトFS17875
- GSIクレオス キャラクターホワイト
- GSIクレオス MSホワイト
- フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト
- ガイアノーツ ニュートラルグレーⅠ
塗料の比較
画像は、左から順にホワイトFS17875、キャラクターホワイト、MSホワイト、スーパーシェルホワイト、ニュートラルグレーⅠの順です。
参考として、HG ガンダムルブリスの制作に使用したアルティメットホワイトを並べています。
明るさではホワイトFS17875、キャラクターホワイトの順で、残りの3色は、グレーの暖かみに差があるという印象です。
MSホワイトとスーパーシェルホワイトは、どちらも青みが入っていて、特にMSホワイトは、コールドホワイトのような冷たい印象になっています。
ニュートラルグレーⅠは、イエローが入っていて、一番暖かみを感じます。
塗料を比較する(ピンク)
用意した塗料
ピンクの比較に使用したのは、次の4種類で、下地はすべて、ガイアノーツのNAZCA ピンクサフを使用しています。
- ガイアノーツ クリムゾンレッド
- フィニッシャーズ サーモンピンク
- GSIクレオス トランザムハイライトレッド
- ガイアノーツ ライラックピンク
塗料の比較
画像は、左から順にクリムゾンレッド、サーモンピンク、トランザムハイライトレッド、ライラックピンクの順です。
参考として、HG ガンダムルブリスの制作に使用したジャガーパープルを並べています。
クリムゾンレッドとサーモンピンクは、フレッシュなレッドという印象で、サーモンピンクの方がわずかに暗い色になっています。
トランザムハイライトレッドは、落ち着いた色合いで、ライラックピンクはパステルな印象のピンクになっています。
塗装サンプル(HG アースリィガンダム)
塗料の組み合わせ
ホワイト、ピンクそれぞれの比較だけでなく、色の組み合わせをチェックするために、下記の色で塗装サンプルを制作しています。
- ホワイト(メインカラー) GSIクレオス MSホワイト
- ホワイト(サブカラー) ガイアノーツ ニュートラルグレーⅠ
- ピンク ガイアノーツ クリムゾンレッド
- グレー ガイアノーツ メカサフ(ライト・ヘヴィ)
HG アースリィガンダム
サンプルは、メルカリで入手していたHG アースリィガンダムを使用しています。
メインカラーのホワイトをMSホワイトにしてみたら、青みを感じる、少し冷たい印象になっています。
クリムゾンレッドとホワイトの組み合わせは、ビビットな印象になったから、今回の塗装のコンセプトにはちょっと合わないと感じています。
塗装する色を決める
塗装する色
ホワイトとピンクの塗料比較やサンプルで制作したアースリィガンダムの仕上がりをチェックした結果、今回のHG ガンダムエアリアル・ガンダムルブリスカラーの塗装には、次の色を使用します。
- ホワイト(メインカラー) GSIクレオス ホワイトFS17875
- ホワイト(サブカラー) フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト
- ピンク ガイアノーツ ライラックピンク
- グレー ガイアノーツ HJVパープルグレー
色の組み合わせ
今回の塗装は、ホワイトのメリハリが出ていたホワイトFS17875とスーパーシェルホワイトをベースに、パステルな印象のライラックピンクを組み合わせて、穏やかな雰囲気に仕上げようと思います。
まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)
今回のふりかえり
冒頭でもお伝えしましたが、今回のボディカラー全体のコンセプトとして、過去に制作したHG ガンダムルブリスよりも落ち着いた雰囲気になるよう塗装します。
HG ガンダムルブリスは、明るいアルティメットホワイトとビビットなジャガーパープルを組み合わせて、ガンダムルブリスの説明書に掲載されている塗装済みサンプル画像に近い仕上がりにしています。
今回のパステルな印象のライラックピンクを塗装した完成のイメージは、ガンダム水星の魔女・公式サイトの設定画に近づけたいと思っています。
そのため、使用する塗料の組み合わせは、まずライラックピンクを使うことを決めてから、ホワイトFS17875とスーパーシェルホワイトの組み合わせを選んでいます。
なお、制作に着手する当初は、クリムゾンレッドやサーモンピンクくらいがイメージに近いかなと思っていたので、アースリィガンダムでサンプルを作ってみました。
毎回このような塗装サンプルを作るのは、作業的に難しいですが、初めて色を組み合わせるときや、どうしても判断に迷うときは作ってみてもいいかなと思っています。
クリムゾンレッドやサーモンピンクは、とてもはっきりした、フレッシュな色で、グレーやブラックと組み合わせると、また違った印象になると思うので、近々別の制作で試してみたいと思います。
次回は、サーフェイサーの塗装から、今回決めた色の組み合わせに沿ったエアブラシ塗装の順に制作を進める予定です。
塗装レシピ
- GSIクレオス ホワイトFS17875
- フィニッシャーズ スーパーシェルホワイト
- ガイアノーツ ライラックピンク
- ガイアノーツ HJVパープルグレー
塗料の比較のみに使用したものはこちらです。
- GSIクレオス キャラクターホワイト
- GSIクレオス MSホワイト
- ガイアノーツ ニュートラルグレーⅠ
- ガイアノーツ クリムゾンレッド
- フィニッシャーズ サーモンピンク
- GSIクレオス トランザムハイライトレッド
使用したツール
- タミヤ 薄刃ニッパー(ゲートカット用)
- ゴッドハンド アルティメットニッパー
- ウェーブ パーツオープナー
- ダイソー キューティクルプッシャー
- ダイソー 整理トレー(大)
- タミヤ フィニッシングペーパー、600・800番
- ダイソー ウッドブロック・強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
- ダイソー スポンジやすり(細目)
- ハセガワ モデリングスクライバー(けがき針)
- スジボリ堂 BMCタガネ0.15mm、0.2mm
今回の制作で使用したキット
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は「HG ガンダムエアリアルをガンダムルブリスカラーで作る」塗装編の記事を投稿する予定です。