ご覧いただき、ありがとうございます。
前回に続き、HG ブラックライダーをダズル迷彩でSD グリーンベレーガンダム風に制作していきます。
今回は塗装編となります。
制作のモチーフと使用するキット
制作のモチーフ
制作のモチーフは、SDガンダムに登場するグリーンベレーガンダムです。
SDガンダムの世界では諜報担当という設定だったことと、何となくブラックライダーと雰囲気が似ている(たぶん頭部のレドームかと)かなと感じたので、モチーフに選んでいます。
上の画像は、自分で保有する本の表紙画像を使っています。
使用するキット
使用するキットは、プレミアムバンダイ限定のHG 1/144 ブラックライダーです。
塗装イメージと関連記事
塗装イメージ
オリジナルカラーで塗装するので、パーツごとの塗り分けやマスキングする部分をチェックするために、塗装イメージを作成しています。
塗装イメージは、SengaChan(iOS版のみ)とibisPaintXというアプリを使用して作成しています(どちらも無料でインストール可能)。
使用する色の組み合わせ
前回#2の塗装準備編で決めた色の組み合わせは、次のとおりです。
- メインカラーの明るいグリーン GSIクレオス ロシアングリーン1
- サブカラーの暗いグリーン 暗緑色(三菱系)
- メタリック(関節やバズーカなど) ガイアノーツ フレームメタリック1
- メタリック(スリットの内側など) GSIクレオス スーパーカッパー
- レッド ガイアノーツ ブライトレッド
- ゴールド(ナイフやボウガンなど) ガイアノーツ Ex- ゴールド
エアブラシ塗装に使用するツール
エアブラシのハンドピースは、GSIクレオスのプロコンBOY・ダブルアクションエアブラシ・0.3mmを使用しています。
エアブラシの塗装では、塗料と溶剤の比率を1:1.5程度にしていることが多いので、ガンプラの制作では、ほぼこのハンドピースだけで塗装をしています。
コンプレッサーの圧力を調整することで、メタリックカラーやサーフェイサーの塗装も問題なく対応可能です。
コンプレッサーは、タミヤのスプレーワークパワーコンプレッサーを使用しています。
タミヤのスプレーワークパワーコンプレッサーは、出力が高いので、サーフェイサーや粒子の粗いメタリックカラーなどを均一に塗装できます。
また、夏季の湿度の高い時期など、こまめに水抜きをする必要があるので、水抜きが簡単にできるのも助かります。
ダズル迷彩のテスト塗装をする
ダズル迷彩で塗装するのは初めてなので、プラバンを使ってテスト塗装をします。
プラバンは、下地に本番と同じガイアノーツのサーフェイサーエヴォ(グレー)を塗装してから、テストしています。
また、迷彩の柄は、戦車や戦闘機などのミリタリー系の画像や、RG 1/144 ゼータガンダム RGリミテッドカラーVer.の画像を参考に塗装しています。
ロシアングリーン1と暗緑色(三菱系)の組み合わせは、強過ぎず弱過ぎず、適度なコントラストになっています。
マスキングでダズル迷彩を塗装する
できるだけ実際に近く、同じ色になるよう画像を調整していますが、パーツの角度やコントラストなどにより、色合いが異なっているところがあります。
ロシアングリーン1の色は、マスキング前の色が一番実際の色に近いと思います。
ロシアングリーン1
ダズル迷彩を塗装するパーツは、ベースの色に明るいGSIクレオスのロシアングリーン1を塗装しています。
ロシアングリーンは、柔らかい、少し濃いめの若草色のような印象です。
マスキング
テスト塗装のプラバンを参考に、ダズル迷彩のマスキングをしてから、GSIクレオスの暗緑色(三菱系)を塗装しています。
グリーンの色の配分は、ベースのロシアングリーン1が大きくなる(マスキングする部分を多くする)ようにしています。
今回は、いろいろな形に切り出しやすいように、百均(ダイソー)で購入した5cm幅の黒いマスキングテープを使用しています。
最初は迷彩の柄を出すのに苦戦しましたが、マスキングテープを三角形や平行四辺形などに細かくカットし、いくつか組み合わせて、ダズル迷彩を再現しています。
隣り合うパーツや、腕、脚などの前後左右のバランスにも注意してマスキングしています。
頭部や左腕、太もものパーツなど、凹凸や曲面が多い部分は、マスキングテープをさらに細かく切り、一つずつしっかりとテープを押し付けています。
ダズル迷彩の完成
正確な意味でダズル迷彩とは異なっているのかなと思いますが、塗装がにじむところもなく、ほぼイメージどおりに仕上がったかなと思います。
心配していた凹凸のある部分もキレイに仕上がったと思います。
マスキングで役に立ったツール
今回のダズル迷彩のマスキングには、百均(ダイソー)のキューティクルプッシャーがとても役に立ちました。
両端がプッシャーとスクレイバーになっていて、どちらも滑らかにできているので、ピンセットなどのように塗膜を傷つける心配が少なくなります。
スクレイバーは、角や深いモールドにしっかりテープを押し付けるとき、プッシャーは、平面や曲面にしっかり貼り付けるときに使っています。
このツールは、丈夫なステンレス製なので、パーツの組立てや分解にも活用しています。
メタリックカラーを塗装する
フレームメタリック1
ランドセルや脚の一部、関節やレドームの取り付け部分などは、ガイアノーツのフレームメタリック1を塗装しています。
オリジナルでは、ランドセルとボティカラーは同じだけど、このあと塗装するスーパーカッパーとコントラストになるようフレームメタリック1で塗装したのがポイントです。
スーパーカッパー
フレームメタリック1などと組み合わせて、ワンポイントになる部分は、GSIクレオスのスーパーカッパーを塗装しています。
思っていたよりも落ち着いた色だったので、フレームメタリック1と相性がよくなると思います。
Ex- ゴールド
ヒート・ナイフとボウガンは、ガイアノーツのEx- ゴールドを塗装しています。
刃と柄をフレームメタリック1とマスキングで塗り分けています。
ブライトレッドを塗装する
頭部や腰のワンポイントになるレッドは、ガイアノーツのブライトレッドを塗装しています。
前回の塗装準備編で、グレーのサーフェイサーを塗装した上に塗装しているから、少し落ち着いた色になっています。
マスキングでレドームをメタリックカラーとダズル迷彩に塗り分ける
メタリックカラーの塗装
上面の円形と中心部分、側面、下面の扇形の部分をメタリックカラー(メタリックピンクとフレームメタリック1)、縁の部分をダズル迷彩で塗り分けます。
ガイアノーツのEx- シルバーの上に、ガイアノーツのクリアーピンクを塗装して、キャンディ塗装風のメタリックピンクになるようにしています。
ロシアングリーン1の塗装
円形や扇形になる部分のマスキングは、テープを細く切り、細かく切れ目を入れてから、二重に貼っています。
レドーム塗装の完了
もう少し暗緑色(三菱系)の面積を大きくしてもよかったかなと思いますが、レドームの塗装が完了しました。
メタリックピンクを塗装した部分は、光沢の仕上げを残したいので、トップコートの塗装完了までマスキングしたままにしておきます。
マスキングでボディの一部やバズーカなどを塗り分ける
グリーンで塗装した部分のマスキング
ボディの一部や足の太ももの円形モールドを、ハイキューパーツの円形マスキングシール(Sサイズ)などを使って、フレームメタリック1と塗り分けています。
メタリックカラーで塗装した部分のマスキング
Ex- ゴールドやフレームメタリック1、スーパーカッパーで塗装したパーツの一部を塗り分けています。
- バズーカ フレームメタリック1とEx-ゴールド、GSIクレオスのGXメタルブラック
- ヒートナイフ 刃の部分をEx- ゴールド、柄をフレームメタリック1
- 膝のパーツ 内側をスーパーカッパー、外側をフレームメタリック1
まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)
今回のふりかえり
HG ブラックライダーを制作する工程の一番のポイントは今回のマスキングです。
前回、ダズル迷彩風に塗装することを決めたので、ある程度難しい作業になることは予想していましたが、思っていた以上に難航しました。
平らなプラバンと異なり、小さく、凹凸や曲面のあるパーツでダズル迷彩の柄を出すのにも苦戦し、何度もやり直しました。
作業が進むにつれ、マスキングテープを平行四辺形や三角形などにカットし、複数組み合わせて柄を作れるようになって、作業が効率的に進むようになりました。
苦労は大きかったですが、マスキングの作業も少し上達したかなと思います。
記事の中でも紹介しましたが、今回のダズル迷彩のマスキングには、百均(ダイソー)のキューティクルプッシャーがとても役に立ちました。
とくにボディや左腕などの深いモールドの部分は、このツールなしに仕上げられなかったと思っています。
マスキング作業途中だけでなく、塗装直前にパーツを再確認するとマスキングテープが浮いていることがあったので、再度キューティクルプッシャーで押し付けて、塗装の失敗を防ぐことができました。
110円と安価な商品ですが、作りもしっかりしていて、両端がプッシャーとスクレイバーにどちらも使えるので、今後の制作では手放せないツールになると思っています。
レドームのマスキングとても難しい作業になりました。
細く切ったマスキングテープに、細かく切れ目を入れて円のラインに沿って貼り、それを重ねて貼っています。
筆塗りなどを活用すれば、もう少しやりやすいのかなと思いますが、せっかくボディの大半をダズル迷彩で仕上げたので、マスキングで仕上げたいと思いました。
記事でご紹介したとおり、マスキングと塗装を繰り返し、時間と手間がかかりましたが、他の部分と同じようにきれいに仕上がったので、よかったと思います。
塗装したパーツの段階では、グリーンやスーパーカッパー、メタリックピンクなど、ほぼイメージどおりの色になっているので、次回のスミ入れや、デカールなどでさらにメリハリが出るように制作していきます。
塗装レシピ
- GSIクレオス ロシアングリーン1
- GSIクレオス 暗緑色(三菱系)
- GSIクレオス スーパーカッパー
- ガイアノーツ フレームメタリック1
- ガイアノーツ Ex- ゴールド
- ガイアノーツ ブライトレッド
- GSIクレオス GXメタルブラック
- ガイアノーツ Ex- シルバー
- GSIクレオス GXクリアピンク
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォ(グレー)
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォブラック
- GSIクレオス GXメタルブラック
塗料の比較のみに使用したものはこちらです。
- ガイアノーツ オリーブグリーン
- GSIクレオス ガンダムカラー・MSディープグリーン
- ガイアノーツ 暗緑色
使用したツール
- タミヤ 薄刃ニッパー(ゲートカット用)
- ゴッドハンド アルティメットニッパー
- ウェーブ パーツオープナー
- ダイソー 整理トレー(小)
- タミヤ フィニッシングペーパー、600・800番
- プロクソン ペンサンダー
- ダイソー ウッドブロック・強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
- タミヤの瞬間接着剤・イージーサンディング
- ガイアノーツ M-08 クイックハードスプレー
- ウェーブ HGキサゲナイフ
- ハセガワ モデリングスクライバー
- スジボリ堂 BMCタガネ0.2mm
- スジボリ堂 BMCダンボ
- ゴッドハンド ショートパワーピンバイス
- ゴッドハンド ドリルビット5本組B
- ゴッドハンド スピンブレード
- ダイソー 5cm幅の黒いマスキングテープ
- ダイソー キューティクルプッシャー
- ハイキューパーツ 円形マスキングシール(Sサイズ)
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は「HGブラックライダーをダズル迷彩でSD グリーンベレーガンダム風に作る」仕上げ編の記事を投稿する予定です。