HG ブラックライダーをダズル迷彩でSD グリーンベレーガンダム風に作る #2 塗装準備編

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グリーンベレーガンダム風カラーの全塗装で制作したHGブラックライダーのアイキャッチ2

今回もご覧いただき、ありがとうございます。

前回に続き、HG ブラックライダーをダズル迷彩でSD グリーンベレーガンダム風に制作していきます。

今回は塗装準備編となります。

この記事の内容
  • iPad描画アプリを使った塗装イメージの作成(SengaChanとibisPaintX)
  • 塗料の比較(グリーンとメタリックカラー)と使用する色の組み合わせ
  • グレーとブラックのサーフェイサー塗装

前回制作したナラティブガンダムに続き、iPadのアプリで塗装イメージを作成し、塗料の比較をしてから、制作を進めていくよ。

色合いの違いや使用する色の組み合わせ、サーフェイサーによる発色の違いなど、ていねいにお伝えしようね。

目次

制作のモチーフと使用するキット

制作のモチーフ

制作のモチーフは、SDガンダムに登場するグリーンベレーガンダムです。

SDガンダムの世界では諜報担当という設定だったことと、何となくブラックライダーと雰囲気が似ている(たぶん頭部のレドームかと)かなと感じたので、モチーフに選んでいます。

上の画像は、自分で保有する本の表紙画像を使っています。

使用するキット

使用するキットは、プレミアムバンダイ限定のHG 1/144 ブラックライダーです。

全塗装で制作するHGブラックライダー仮組みフロントビュー1

使用したツールと塗料のまとめ記事

HG ガンダムエアリアル・ガンダムルブリスカラーの制作で使用したツールと塗料は下記の記事にまとめています。

iPadのアプリで塗装イメージを作る(SengaChanとibisPaintX)

オリジナルカラーで塗装するので、パーツごとの塗り分けやマスキングする部分をチェックするために、塗装イメージを作成します。

塗装イメージは、SengaChan(iOS版のみ)とibisPaintXというアプリを使用して作成しています(どちらも無料でインストール可能)。

ご紹介するアプリは、自己責任でインストール、ご使用ください。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。

SengaChan(線画を抽出する)

  • SengaChanで画像から線画を抽出し、画像を保存する
  • モードとシャープネス、しきい値を設定する(モードを「分割」、シャープネスを「中」か「高」、しきい値を「低」に設定)
  • 線画を保存し、SengaChanを終了する
iPadアプリで作成した全塗装で制作するHGブラックライダーの塗装イメージ12
SengaChanで抽出した線画

ibisPaintX(線画を加工する)

  • 先ほど保存した線画をibisPaintXで開く
  • 黒側と白側の色を調整して線画の輪郭線をできるだけ明確にする
  • 保存ボタンを押していったん画像を保存する
  • 保存した画像の途切れている輪郭線をブラシでつなぐ(この作業が不十分だと隣の部分まで同じ色に塗りつぶされる)
  • マスキングで塗り分ける輪郭線を追加する
iPadアプリで作成した全塗装で制作するHGブラックライダーの塗装イメージ11
ibisPaintXで輪郭線を追加した線画

ibisPaintX(線画に色を入れる)

  • 作業レイヤーを追加し、輪郭線のレイヤー1、塗りつぶしに使うレイヤー2を追加する
  • 塗りつぶしを使って、レイヤー2の輪郭線の内側を塗りつぶす
  • 塗りつぶしが完了したら、レイヤー1とレイヤー2を入れ替え、輪郭線が前面になるようにする
  • PNG保存を選び、ibisPaintXを終了する
iPadアプリで作成した全塗装で制作するHGブラックライダーの塗装イメージ13
塗り分けが完了した塗装イメージ

塗装イメージの作成手順は、下記の記事に詳しく掲載しています。

塗り分けのポイント

今回の塗り分けは、戦闘機や戦車などのミリタリー系のプラモデルを参考にした「ダズル迷彩」風に塗装するのがポイントです。

モチーフのSDグリーンベレーガンダムは、迷彩の設定ではありませんが、明るめのグリーンと暗めのグリーンを組み合わせて、できるだけイメージに近くなるよう、制作していきたいと思います。

当初、パーツ単位をベースにした塗り分けや、下記記事で制作したHG ゴッグのような通常の迷彩で塗装するつもりでしたが、なかなかイメージがまとまらなかったので、ダズル迷彩を選んでいます。

ダズル迷彩で塗り分けるにあたって、過去に販売されていたRG 1/144 ゼータガンダム RGリミテッドカラーVer.の塗り分けなどを参考にしています。

全塗装で制作したMGゼータガンダムver.Kaリミテッドカラー(完成レビュー20)

RG 1/144 ゼータガンダム RGリミテッドカラーVer.のカラーリングを、MG ZガンダムVer.Kaを使って再現していますので、下記のリンクからご覧いただけるとうれしいです。

塗料を比較する(グリーン)

塗料の比較は、百均のクリアスプーンに、サーフェイサー、比較する色、フラット(つや消し)のトップコートの順に塗装した状態で行っています。

できるだけ実際の色に近くなるよう画像を調整していますが、使用するモニター等の環境により、本文の説明と異なっていたり、色の違いが分かりづらい場合があります。

また、それぞれの色の印象は、筆者が感じたもので他の方の印象と異なるかもしれませんので、ご了承ください。

用意した塗料

グリーンは、次の5種類で比較しています(下地はすべて、ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォ(グレー)を使用)。

グリーンは明るい色と暗い色の2種類を使用するつもりだけど、色合いや濃度の違い、組み合わせの相性を確認するために、塗料を比較しているよ。

グリーンの比較に用意した塗料
  • ガイアノーツ オリーブグリーン
  • GSIクレオス ガンダムカラー・MSディープグリーン
  • GSIクレオス ロシアングリーン1
  • ガイアノーツ 暗緑色
  • GSIクレオス 暗緑色(三菱系)

塗料の比較

オリーブグリーンとMSディープグリーンは、ブラウンが入ったグリーンだね。

ロシアングリーン1は、柔らかく落ち着いた印象で、ベースのグリーンにちょうどいいかな。

ガイアノーツとGSIクレオスの暗緑色は、微妙な違いだけど、ガイアノーツの方にわずかにホワイトを感じるね。

全塗装で制作するHGブラックライダーで使用するグリーンの比較1

塗料を比較する(メタリックカラー)

今回の制作のモチーフにしたSDグリーンベレーガンダムは、ネットの画像により多少異なりますが、グリーンのほかに、グレー、ブラウン、アイボリーなどが使用されています。

今回は、これらの色をメタリックカラーで塗装したいので、自分のイメージに近い色を比較しています。

グリーンと同じく、百均のクリアスプーンに、サーフェイサー、比較する色、フラット(つや消し)のトップコートの順に塗装した状態で比較しています。

用意した塗料

メタリックカラーは、次の3種類で比較しています(下地はすべて、ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォブラックを使用)。

メタリックカラーの比較に用意した塗料
  • GSIクレオス スーパーカッパー
  • ガイアノーツ フレームメタリック1
  • GSIクレオス GXメタルブラック

塗料の比較

GXメタルブラックは、自分のイメージよりもブラックが強過ぎるかな。

スーパーカッパーは、フラット(ツヤ消し)のトップコートを塗装すると落ち着いた印象になったので、内部フレームなどのアクセントにも使えそうだね。

全塗装で制作するHGブラックライダーで使用するメタリックカラーの比較

塗装前に塗料比較を行った作品は、下記の記事にまとめています。

塗装する色を決める

塗装する色

グリーンとメタリックカラーの塗料比較などを踏まえ、ブラックライダーの塗装には下記の色を使用します。

使用した塗料のリスト
  • メインカラーの明るいグリーン GSIクレオス ロシアングリーン1
  • サブカラーの暗いグリーン 暗緑色(三菱系)
  • メタリック(関節やバズーカなど) ガイアノーツ フレームメタリック1
  • メタリック(スリットの内側など) GSIクレオス スーパーカッパー
  • レッド ガイアノーツ ブライトレッド
  • ゴールド(ナイフやボウガンなど) ガイアノーツ Ex- ゴールド

色の組み合わせ

レッドは、グレーのサーフェイサーを下地に、ガイアノーツのブライトレッドを塗装します。

全塗装で制作するHGブラックライダーで使用する塗料の組み合わせ

レッドは、過去記事【ガンプラ全塗装】HG 百式(旧キット)をシャア専用機風カラーでリメイクする #2 塗装準備編で塗料と下地の色による発色の差を比較しているので、参考にしてね。

グリーンの下地に使用するサーフェイサー

グリーンは、ホワイトとグレーのサーフェイサーで発色の差を確認していますが、それほど大きな差を感じません。

今回は、わずかに深みを感じたグレーのサーフェイサーを使用するよ。

全塗装で制作するHGブラックライダーで使用するグリーンの比較2
上段がホワイトのサーフェイサー、下段がグレーのサーフェイサーを塗装したもの

Ex- ゴールド

メタリックカラーの比較対象には入れていませんが、モチーフのSDグリーンベレーガンダムでアイボリーになっている色はEx- ゴールドで塗装します。

Ex- ゴールドは、RG アストレイゴールドフレーム(天ハナカラー)などで使用しています。

サーフェイサーを塗装する

サーフェイサーは、ガイアノーツのサーフェイサーを使用しています。

グレー

ダズル迷彩で塗装するパーツと、ブライトレッドで塗装するパーツは、ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォ(グレー)を塗装しています。

レッドの塗装では下地にピンクサフを使っていますが、鮮やかな発色よりも落ち着いた色合いにすることを狙って、グレーのサーフェイサーを使っています。

ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォ(グレー)を塗装した全塗装で制作するHGブラックライダーの塗装イメージ2

ブラック

フレームメタリック1、スーパーカッパー、Ex- ゴールドで塗装するパーツは、ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォブラックを塗装しています。

ガイアノーツのサーフェイサー・エヴォブラックを塗装した全塗装で制作するHGブラックライダーの塗装イメージ2

HG ブラックライダー(ダズル迷彩・SD グリーンベレーガンダム風カラー)は、2022年に制作した作品の中で第8位に選んでいます。

まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)

今回のふりかえり

前回制作したHG ナラティブガンダムに続き、今回もカスタムカラーで塗装するので、塗装イメージを作成しています。

当初はパーツ単位やマスキングの塗り分けで塗装するつもりでしたが、今ひとつ納得できる塗装イメージが作成できなかったので、ダズル迷彩風の塗装に仕上げることにしました。

今回の塗装に使用するミリタリー系のグリーンは、各メーカーからがたくさんの種類が発売されているので、対象を絞り込むのが難しかったのですが、柔らかく落ち着いた印象のロシアングリーン1と、暗緑色(三菱系)の組み合わせは、SDグリーンベレーガンダムの色合いに近いかなと感じています。

先ほどもお伝えしたとおり、今回はなかなか納得できる塗装イメージが作成できず、グリーンの選択肢も多かったので、頭の中でイメージがまとまりにくかったのですが、今回の行程でかなり具体的になりました。

なお、グリーンの比較には、ホワイトとグレーのサーフェイサーの両方を使用してみましたが、思っていたほど発色に差はなく、わずかに深みを感じるかな、という程度だったのは少し意外でした。

また一つ、塗装の参考になる情報が得られたので、よい機会になりました。

メタリックカラーでは、スーパーカッパーをずっと使ってみたかったのですが、なかなかチャンスがなく、今回の制作でよいアクセントになればと思っています。

今回レッドで塗装する部分は多くないのですが、少し落ち着いた(少し暗め)の色にしたくて、グレーのサーフェイサーの上にブライトレッドを塗装しています。

あずき色やローズディープレッドなども検討しましたが、少し暗過ぎると感じたので、今回の組み合わせを選んでいます。

以前、HG 百式を制作したときに、5色のレッドと下地による発色の差を確認していたことが役に立ちました。

前回のナラティブガンダム制作(ネイビーとグレー)、今回の制作(グリーン)でも塗料を比較していますので、今後の制作で役に立つと思っています。

今回の制作も、ナラティブガンダムに続き、ソリッドカラーとメタリックカラーの組み合わせで塗装作業を進めていきます。

ダズル迷彩風の塗装も初めてで、難しい作業になると思いますが、ていねいに作業していこうと思います。

塗装レシピ

メモ
  • GSIクレオス ロシアングリーン1
  • GSIクレオス 暗緑色(三菱系)
  • GSIクレオス スーパーカッパー
  • ガイアノーツ フレームメタリック1
  • ガイアノーツ Ex- ゴールド
  • ガイアノーツ ブライトレッド
  • GSIクレオス GXメタルブラック
  • ガイアノーツ Ex- シルバー
  • GSIクレオス GXクリアピンク
  • ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォ(グレー)
  • ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォブラック

塗料の比較のみに使用したものはこちらです。

  • ガイアノーツ オリーブグリーン
  • GSIクレオス ガンダムカラー・MSディープグリーン
  • ガイアノーツ 暗緑色

使用したツール

メモ
  • タミヤ 薄刃ニッパー(ゲートカット用)
  • ゴッドハンド アルティメットニッパー
  • ウェーブ パーツオープナー
  • ダイソー 整理トレー(小)
  • タミヤ フィニッシングペーパー、600・800番
  • プロクソン ペンサンダー
  • ダイソー ウッドブロック・強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
  • タミヤの瞬間接着剤・イージーサンディング
  • ガイアノーツ M-08 クイックハードスプレー
  • ウェーブ HGキサゲナイフ
  • ハセガワ モデリングスクライバー
  • スジボリ堂 BMCタガネ0.2mm
  • スジボリ堂 BMCダンボ
  • ゴッドハンド ショートパワーピンバイス
  • ゴッドハンド ドリルビット5本組B
  • ゴッドハンド スピンブレード

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

次回はHG ブラックライダーをダズル迷彩でSD グリーンベレーガンダム風に作る」塗装編の記事を投稿する予定です。

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