ご覧いただき、ありがとうございます。
引き続き、HG ライジングフリーダムガンダムをCROSS CONTRAST COLORで制作します。
今回は塗装準備編となります。
- iPadのアプリを塗装イメージの作成(CROSS CONTRAST COLORの塗り分け決め)
- ラインモールドの彫り直し、クリアランス加工などの塗装前準備
- 青みのあるホワイトとライトブルーの塗料比較(塗装する塗料決め)
今回も塗装イメージでフリーダムガンダム(CROSS CONTRAST COLOR)の塗り分けをライジングフリーダムに落とし込んでみるよ。
モチーフのクリアカラーに相当する色や、それと相性のいい色を見つけるのがポイントだね。
制作のモチーフと使用するキット
制作のモチーフ
制作のモチーフは、中国限定デザインとして発売されたガンプラ4点の一つ、MG 1/100 フリーダムガンダムVer.2.0[CROSS CONTRAST COLORS / CLEAR BLUE]です。
翼や胸部には、氷のように透き通ったクリアパーツが使用され、冷たい金属のようなメタリックパーツと合わせることで機体全体で統一感を演出し、透明感と力強さの両立を実現しているとのことです(GUNDAM.INFO商品ページから引用)。
クリアパーツを塗装で再現するのは無理だけど、冷たい印象のメタリックカラーなどを使って、似たようなイメージになるようチャレンジしてみるよ。
普段なかなか使わない色合いだから、使用する塗料の選択がポイントになるね。
使用するキット
使用するキットは、2024年1月26日に発売されたばかりのHG ライジングフリーダムガンダムです。
映画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」に登場するキラ・ヤマトの搭乗機です。
新しい可動構造(SEEDアクションシステム)の採用で、劇中のようなダイナミックなポージングが可能になっているとのことです。
完成したら、できるだけポージングを楽しんでみたいな。
関連記事
使用したツールと塗料のまとめ記事
「【ガンプラ全塗装・SEED FREEDOM】HG ライジングフリーダムガンダムをCROSS CONTRAST COLORで作る 」記事で使用したツールと塗料をまとめています。
HG イモータルジャスティスガンダム制作記事(塗装準備編)
同時並行で制作したHG イモータルジャスティスガンダムの塗装準備編記事です。
iPadのアプリで塗装イメージを作る(SengaChanとibisPaintX)
塗装イメージは、SengaChan(iOS版のみ)とibisPaintXというアプリを使用して作成しています(どちらも無料でインストール可能)。
ご紹介するアプリは、自己責任でインストール、ご使用ください。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。
SengaChan(線画を抽出する)
- SengaChanで画像から線画を抽出し、画像を保存する
- モードとシャープネス、しきい値を設定する(モードを「分割」、シャープネスを「中」か「高」、しきい値を「低」に設定)
- 線画を保存し、SengaChanを終了する
ibisPaintX(線画を加工する)
- 先ほど保存した線画をibisPaintXで開く
- 黒側と白側の色を調整して線画の輪郭線をできるだけ明確にする
- 保存ボタンを押していったん画像を保存する
- 保存した画像の途切れている輪郭線をブラシでつなぐ(この作業が不十分だと隣の部分まで同じ色に塗りつぶされる)
ibisPaintX(線画に色を入れる)
- 作業レイヤーを追加し、輪郭線のレイヤー1、塗りつぶしに使うレイヤー2を追加する
- 塗りつぶしを使って、レイヤー2の輪郭線の内側を塗りつぶす
- 塗りつぶしが完了したら、レイヤー1とレイヤー2を入れ替え、輪郭線が前面になるようにする
- PNG保存を選び、ibisPaintXを終了する
塗り分けのポイント
ボディカラーは、青みのあるホワイト、モチーフのクリアカラーに相当するライトブルー、シールドやウィングなどのアクセントカラーになるライトブルーの3色をベースにしています。
中間色のライトブルーは、少しグリーンの入ったブルーのメタリックカラーを使いたいので、全体的にグリーン寄りの寒色系で描いています。
塗り分けるポイントを明確にするために、濃淡のメリハリを出していますが、モチーフのフリーダムガンダム(CROSS CONTRAST COLOR)と同様、コントラストは弱めに仕上げるつもりです。
レールガンやマスキングで塗り分けるウィングのラインなどには、シルバーを使う予定です。
塗装前の準備をする
分解する
加工や塗装の準備のため、いったん分解し、塗装イメージで決めた色分けに沿って仕分けしています(画像の枠の色が仕分けの色)。
仕分けと保管には、百均(ダイソー)の整理トレー(大)を使っているよ。
ゲート跡を消す
ゲート跡をプロクソンのペンサンダーや、タミヤのフィニッシングペーパー、600・800番で消していきます(下記の画像はHG イモータルジャスティスのもの)。
過去記事でもご紹介したとおり、紙やすりは、画像のように百均(ダイソー)のウッドブロックに同じく百均(ダイソー)の強力スポンジ両面テープ(幅15mm)で貼り付けて使用しています。
ペンサンダーがあると、ゲート跡・ヒケ消しなどの処理、合わせ目消しなどがスムーズに進みます。
組み立てや塗装前加工に使用している百均ツールは、下記の記事も参考にしてね。
モールドを彫り直す
ラインモールドは、マスキングする部分やスミ入れしたい部分を中心に、ハセガワのモデリングスクライバー(けがき針)とスジボリ堂のBMCタガネ0.15mmを使用して彫り直しています。
アンテナをシャープにする
頭部の4本のアンテナは、安全保護の部分をカットして、先端をシャープに整えています。
クリアランスを調整する
HG ライジングフリーダムは、関節がしっかり目だったので、下記のパーツは表面を軽くヤスリがけして、クリアランスを調整しています。
塗料を比較する
作成した塗装イメージに沿って、青みのあるホワイト、モチーフのクリアカラーに相当するライトブルー、シールドやウィングなどのアクセントカラーになるライトブルーの3色を決めるために、塗料を比較しています。
候補の色は塗料メーカーホームページのカラーチャートなどを参考にして選んでいるよ。
塗料の比較は、百均のクリアスプーンに、サーフェイサー、比較する色の順に塗装した状態で行っています。
できるだけ実際の色に近くなるよう画像を調整していますが、使用するモニター等の環境により、本文の説明と異なっていたり、色の違いが分かりづらい場合があります。
また、それぞれの色の説明は、筆者が感じた印象となりますので、ご了承ください。
クリアカラーに相当するライトブルー
HG ライジングフリーダムをCROSS CONTRAST COLORで塗装するには、ライトブルーのクリアパーツで表現されている部分にどの色を使うかがポイントになります。
今回は、シルバーとグリーンを感じるライトブルーの中間くらいのメタリックカラーで、カラーチャートで確認した色合いがイメージに近かったフィニッシャーズのエンジンブルーを使います。
エンジンブルーを基準にして、青みのあるホワイトとアクセントカラーのライトブルーの色を決めていきます。
エンジンブルーは、下地のサーフェイサーにホワイトとブラックを塗装したものを比較して、今回はわずかに明るいホワイトを使うことにしたよ。
青みのあるホワイト
青みのあるホワイトは、淡くブルーやグリーンを感じる2色の塗料と、アルティメットホワイトをベースに少量のエンジンシルバーを調色した色を候補にしています。
- ガイアノーツ 勇者カラー ペールブルー
- ガイアノーツ アルティメットホワイトに少量のエンジンブルーを調色
- GSIクレオス ブルーFS35622
アクセントカラーになるライトブルー
アクセントにするライトブルーの候補は、グリーンを感じるライトブルーメタリックのエンジンブルーと相性がよさそうなグリーンを感じる色またはライトグリーンを選んでいます。
- ガイアノーツ ボトムズカラー アイスグリーン
- フィニッシャーズ セルリアンブルー
- GSIクレオス ラスキウスアウラ ライムグリーン
- ガイアノーツ エメラルドグリーン
- ガイアノーツ 偏光パールカラー プリズムパステルミントグリーンブルー
セルリアンブルー、ライムグリーン、エメラルドグリーンは鮮やかな色で、他の色とのコントラストが強過ぎるから、候補から外すことにするよ。
色の相性チェック
エンジンブルーと青みのあるホワイト3色の色の相性をチェックしています。
ブルーFS35622は青みよりもグリーンを強く感じるから、今回の制作イメージには合わないかな。
青みのあるホワイトをアルティメットホワイトに少量のエンジンブルーを調色した色に絞り、アクセントカラーのアイスグリーン、プリズムパステルミントグリーンブルーとの相性をチェックしています。
アイスグリーンとプリズムパステルミントグリーンブルーは、どちらも他の2色と相性がよさそうですが、淡い組み合わせになるアイスグリーンの方がイメージに近く仕上がりそうです。
塗装する色を決める
塗装する色
塗料サンプルと色の組み合わせをチェックした結果、今回のHG ライジングフリーダムガンダム(CROSS CONTRAST COLOR)の塗装には、次の色を使用します。
- フィニッシャーズ エンジンブルー(下地ホワイト、クリアカラーに相当するライトブルー)
- アルティメットホワイトに少量のエンジンブルーを調色した色(青みのあるホワイト)
- ガイアノーツ アイスグリーン(アクセントカラーになるライトブルー)
- GSIクレオス GXアイスシルバー(レールガンやマスキングで塗り分けるウィングのラインなど)
色の組み合わせ
今回の塗装は、モチーフでライトブルーのクリアパーツが使われている色の表現に、グリーンを感じるライトブルーメタリックのフィニッシャーズ・エンジンブルーを使います。
青みのあるホワイトには、明るいアルティメットホワイトにエンジンブルーを少量調色することで、エンジンブルーと自然にまとまるようにします。
アイスグリーンは淡めの色合いですが、青みのあるホワイトやエンジンブルーと穏やかなコントラストになる色として選んでいます。
キットでシールを貼って表現する部分(ウィングのライン)やレールガンなどは、シルバーの中でも青みのあるGXアイスシルバーを使います。
全体的に冷たい雰囲気になるよう塗装してみるよ。
GXアイスシルバーは、HG ミカエリスとHG ギャンを制作したときのボディカラーに使っているよ。
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まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)
今回のふりかえり
モチーフのフリーダムガンダム(CROSS CONTRAST COLOR)の色分けをイモータルジャスティスに落とし込むために、今回も塗装イメージを作成しています。
モチーフに近づけるためにライトブルー系の同系色でまとめ、ベース色の青みのあるホワイトの割合を多くするために、肩のパーツなどをホワイトに変更しています。
ライジングフリーダムの造形を活かしつつ、フリーダムガンダム(CROSS CONTRAST COLOR)の雰囲気に近くなっていると思います。
HG イモータルジャスティスはほぼパーツ単位の塗装で仕上げられそうですが、ライジングフリーダムはシールで色を補う必要があるぶん、マスキングでの塗り分けが多くなりそうです。
塗装する色は今回なかなか決めることができず、並行して制作しているHG イモータルジャスティスの作業が先行することになりました。
エンジンブルーは今回の塗装に使うことを決めていて、青みのあるホワイトもエンジンブルーとの調色でまとめることができましたが、もう一色のアクセントカラーのライトブルーがうまく決まりませんでした。
エンジンブルーを使わず、ノーマルな青系、または緑系でまとめるのであれば、もう少し選択の幅が広がったと思います。
他にもサンプルを作って、最終的に記事に掲載した候補の色から選びましたが、モチーフのようなコントラストがあまり強くない組み合わせを見つけることができました。
また、サンプルとして用意した色の中でセルリアンブルーやライムグリーンなど、普段あまり使わない色の情報を手に入れたので、いずれ他の制作のアクセントに取り入れたいと思います。
今回の工程に時間を要してしまいましたが、塗り分けと塗料が決まり制作のイメージが固まったので、次回はサーフェイサー、本番の色の順に塗装を進めていきます。
塗装レシピ
- フィニッシャーズ エンジンブルー
- ガイアノーツ アルティメットホワイト
- ガイアノーツ ボトムズカラー アイスグリーン
- GSIクレオス GXアイスシルバー
- ガイアノーツ メカサフ・ライト
塗料の比較のみに使用したものはこちらです。
- ガイアノーツ 勇者カラー ペールブルー
- GSIクレオス ブルーFS35622
- フィニッシャーズ セルリアンブルー
- GSIクレオス ラスキウスアウラ ライムグリーン
- ガイアノーツ エメラルドグリーン
- ガイアノーツ 偏光パールカラー プリズムパステルミントグリーンブルー
エアブラシ塗装に使用するツール
エアブラシのハンドピースは、GSIクレオスのプロコンBOY・ダブルアクションエアブラシ・0.3mmを使用しています。
エアブラシの塗装では、塗料と溶剤の比率を1:1.5程度にしていることが多いので、ガンプラの制作では、ほぼこのハンドピースだけで塗装をしています。
コンプレッサーの圧力を調整することで、メタリックカラーやサーフェイサーの塗装も問題なく対応可能です。
コンプレッサーは、タミヤのスプレーワークパワーコンプレッサーを使用しています。
タミヤのスプレーワークパワーコンプレッサーは、出力が高いので、サーフェイサーや粒子の粗いメタリックカラーなどを均一に塗装できます。
また、夏季の湿度の高い時期など、こまめに水抜きをする必要があるので、水抜きが簡単にできるのも助かります。
使用したツール
- ゴッドハンド 片刃ニッパーST
- ゴッドハンド アルティメットニッパー
- タミヤ フィニッシングペーパー、600・800番
- ダイソー ウッドブロック・強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
- ダイソー スポンジやすり(細目)
- ハセガワ モデリングスクライバー
- スジボリ堂 BMCタガネ0.15mm
今回の制作で使用したキット
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は「HG イモータルジャスティスガンダムをリアルタイプカラーで作る」塗装準備編の記事を投稿する予定です。