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前回に続き、HG ダリルバルデをキャンディ塗装・焔(ほむら)で制作しています。
今回は完成編となります。
制作のモチーフと使用するキット
制作のモチーフ
制作のモチーフは特にありませんが、2022年8月に制作したHG キュベレイMk-Ⅱ(プルツー専用機)のように、レッドをベースにしたキャンディ塗装で制作する予定です。
深みのあるレッドのキャンディ塗装をベースに、ファイアゴールドのデカールなどで仕上げるので、名前を「焔(ほむら)」としました。
使用するキット
使用するキットは、2022年12月3日に発売されたHG ダリルバルデです。
機動戦士ガンダム・水星の魔女では、グエル・ジェタークのMSとして登場します。
塗装イメージと関連記事
作成した塗装イメージ
ボディカラー(レッド)は、下地にメタリックカラーを塗装した後、クリアレッドを重ねてキャンディ塗装に仕上げます。
レッド以外のボディカラーは、グロス(ツヤあり)のブラックとゴールドで、内部のフレームは、フラット(ツヤ消し)のダークグレーでボディカラーとメリハリを出す予定です。
配色は、過去に制作したキュベレイMk-Ⅱをベースにしています。
なお、クリアパーツは、付属のシェルユニットシールを使って、発光状態を表現する予定です。
最終組み立て
仮組みの時に撮影した画像と比較しながら、最終組み立てを進めていきます。
頭部
頭部は、深みのあるレッドとメインカメラのメタリックカラーがよいコントラストになっています。
メインカメラは、上部をGXメタルイエロー、下部をメタリックグリーン(Ex- シルバーの上にクリアーグリーン)に、マスキングで塗り分けています。
左右のバルカンは、タミヤのエナメル塗料・ガンメタルを筆塗りした後、0.5mmのメタルボールを取り付けています。
ボディ
ボディは、ホワイトで成形されていたパーツをゴールドに塗装していますが、首周りの部分をゴールドに塗り替えています。
濡れたようなツヤのあるブラックにミラーゴールドのデカールが映えて、蒔絵のようになっています。
スカート
フロントスカートの上部は、全体の配色を考えて、ブラックからゴールドに塗り替えています。
腕部
両肩のクリアパーツの下には、シェルユニットのシールを貼って、発光状態を選んでいます。
脚部
脚部のクリアパーツも、シェルユニットのシールを貼って、発光状態を選んでいます。
塗装前に関節のクリアランスを調整したので、塗装を傷めずに可動できています。
バックパック
バックパックなどには、ハイキューパーツのサークルステッカー・グリーンの余白部分を切り抜いて貼り、百均(ダイソー)の速乾UVレジン液のクリア・ハードを入れて、ワンポイントにしています。
- キットに付属しているホイルシールなどを貼る(またはハイキューパーツのサークルステッカーの余白部分など)
- レジン液をGSIクレオスのMr.グルー・アプリケーターなどで慎重に流し込む
- ガイアノーツのM-09 UVライトなどを使用してUVレジン液を十分に硬化させる
武器(ビームジャベリン)
ビームジャベリンは、柄の一部をゴールドで塗り分けています。
完成レビュー
深みのあるシャドウの入ったキャンディ塗装のレッドをベースに、ブラックやゴールドのデカールなどがよく映えて、男性的な印象に仕上がっています。
フロントビュー
成型色がブラックだったパーツの一部をゴールドに塗り替えたことで、レッド、ゴールド、ブラックがバランスよくまとまっていると思います。
アンビカーのメタリックグリーンやシェルユニットのグリーンがよいアクセントになっています。
アンビカーには、1mmのメタルボールを取り付けています。
ビームサーベルは、腕のパーツをバックパックのパーツと差し替えて装備するようになっています。
スリムな印象のガンダムルブリスやベギルベウに対して、がっしりした印象です。
バストアップ
イエローとグリーンで塗り分けたカメラ部分や、エナメル塗料のガンメタルやメタルボールで仕上げたバルカンなど、細かい部分がよいアクセントになっています。
サイドビュー・左
ファイアゴールドのデカールは、肩のアンビカーや脚の側面などに多めに貼りましたが、ボディカラーのレッドとよくマッチしていると思います。
リアビュー
シェルユニットなどのアクセントが目立つ正面と比べると、おとなしい印象でしたが、バックパックやスカート、脚部のUVレジンのメタリックグリーンがワンポイントになっています。
トップビュー
肩の上部やバックパックなど、細かくデカールを貼ったので、上から見てもバランスよくまとまっています。
サイドビュー・右
頭部のカメラ、シェルユニット、クリアグリーンのビームジャベリンがよくマッチしています。
塗装前後を比較する
キャンディ塗装のツヤはもう少しレベルアップしたいと思っていますが、深みを与えているレッドに加えて、ホワイトのパーツをゴールドに変え、ファイアゴールドのデカールを使ったことで華やかなイメージになっていると思います。
フロントビュー
バストアップ
サイドビュー
リアビュー
トップビュー
塗装イメージと比較する
#2の塗装準備編で作成した塗装イメージよりも深めのレッドで塗装しましたが、レッド、ブラック、ゴールドのバランスは、当初のイメージどおりに制作できたと思います。
HG キュベレイMk-Ⅱ(プルツー専用機)と比較する
今回制作したHG ダリルバルデは、キャンディ塗装の基本的な配色(レッド・ゴールド・ブラック)を、2022年8月に制作したHG キュベレイMk-Ⅱ(プルツー専用機)をベースにしています。
ピンク色に近いメタリックを使用し、明るく女性的な印象だったキュベレイMk-Ⅱに対し、深めのレッドにシャドウを入れたので、同じキャンディ塗装でも違った印象を出せたかなと思っています。
アクションポーズ
HG ダリルバルデのキットに付属しているクリアパーツのスタンドを使ってポージングをしています。
ビームジャベリン
付属しているスタンドは形状がしっかりしていて、安定しているので、ポージングがしやすいです。
関節の可動範囲が広く、左右のスカートもないので、ダイナミックなポーズが再現できます。
ビームアンカー・ビームクナイ
ビームジャベリンは、ビームアンカーとビームクナイに分離して装備することができます。
ビームクナイには、1mmのメタルボールを表裏3個ずつ取り付けています。
ビームサーベル
脚部の先端を射出する状態を再現できます(HG ベギルベウのスタンドを脚部に使用)。
まとめ(ふりかえり・塗装レシピ・使用ツール)
制作全体のふりかえり
配色のベースにしたHG キュベレイMk-Ⅱ(プルツー専用機)とは異なる、力強い印象のキャンディ塗装に仕上げたいと思っていましたが、概ねイメージどおりに仕上がって、ホッとしています。
水星の魔女シリーズのキットは、3回目になりますが、過去に制作したガンダムルブリスやベギルベウと異なり、がっしりしていて、大きなアンビカーなど迫力のあるフォルムが特徴です。
深みのあるレッドのキャンディ塗装がよくマッチして、ピンク寄りのキャンディ塗装のHG キュベレイMk-Ⅱとは異なるキャンディ塗装に仕上がりました。
今回の制作のポイントは、キャンディ塗装のレッドに使用する色の選択(組み合わせ)とファイアゴールドのデカールだったと思います。
キャンディ塗装のレッドは、クリアーレッドの下地に使用するメタリックカラーを7つ用意して、色合いを確認しています。
- GSIクレオス GXラフシルバー
- ガイアノーツ Ex- シルバー
- ガイアノーツ Ex- ゴールド
- ガイアノーツ スターブライトゴールド
- ガイアノーツ スターブライトブラス
- ガイアノーツ プライマリーメタリックイエロー
- GSIクレオス GXメタルイエロー
この中から、深みのあるレッドに仕上がったGXメタルイエローとクリアーレッドの組み合わせを見つけられたことが、イメージどおりに制作する最大のポイントだったと思っています。
ファイアゴールドのデカールは、キュベレイMk-Ⅱのときにデカールが浮いてしまう失敗をしていました。
今回は、水で薄めたマークソフターを使ってしっかり密着させて、表面が粗くならずに仕上げることができたので、一歩前進だと思っています。
デカールの色やマーキングの形もボディカラーやダリルバルデのフォルムによくマッチしていると思います。
ちょっと残念だったのが、クリアーレッドの塗膜が弱かったようで、少し塗装が剥がれてしまうところがありました。
レタッチで修整できるレベルでしたが、次回以降の制作では、塗料の希釈など、さらに慎重に塗装したいと思います。
今回は、キャンディ塗装の下地塗装(メタリックカラーの下のグロスブラックなど)を省略したせいか、キャンディ塗装のツヤをもう少しレベルアップしたいなどの思いがあります。
とはいえ、想定していたイメージに近く、ウェザリングマスターを使ったシャドウ入れなど、新しいことにも挑戦できたので、楽しい制作になりました。
キュベレイMk-Ⅱ、ダリルバルデとレッドのキャンディ塗装が続いたので、次の機会には、レッド以外の色で制作したいと思います。
塗装レシピ
- ガイアノーツ スターブライトゴールド
- GSIクレオス GXメタルイエロー
- ガイアノーツ クリアーレッド
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォブラック
- ガイアノーツ サーフェイサー・エヴォ(グレー)
- ガイアノーツ メカサフ・スーパーヘヴィ
- タミヤ ウェザリングマスター(Bセット)
- ガイアノーツ Ex- ブラック
- ガイアノーツ Ex- シルバー(メタリックグリーンの下地)
- ガイアノーツ クリアーグリーン
- ガイアノーツ Ex- クリアー
- タミヤ エナメル塗料・ガンメタル
塗料の比較のみに使用したものはこちらです。
- GSIクレオス GXラフシルバー
- ガイアノーツ Ex- シルバー
- ガイアノーツ Ex- ゴールド
- ガイアノーツ スターブライトブラス
- ガイアノーツ プライマリーメタリックイエロー
使用したツール
- タミヤ 薄刃ニッパー(ゲートカット用)
- ゴッドハンド アルティメットニッパー
- ダイソー 整理トレー(大)
- タミヤ フィニッシングペーパー(600・800番)
- ダイソー スポンジやすり(細目)
- ダイソー ウッドブロックと強力スポンジ両面テープ(幅15mm)
- ゴッドハンド ショートパワーピンバイス
- ゴッドハンド ドリルビット5本組AとB
- ゴッドハンド スピンブレード
- プロクソン ペンサンダー
- ダイソー アイシャドウチップ
- ダイソー チークブラシ
- ハイキューパーツ タトゥーデカールのファイアゴールド
- タミヤ モデリングワックス
- タミヤ コンパウンド用クロス
- 0.5mm、1mmのメタルボール(シルバー)
- ハイキューパーツ サークルステッカー・グリーン
- ダイソー 速乾UVレジン液のクリア・ハード
- GSIクレオス Mr.グルー・アプリケーター
- ガイアノーツ M-09 UVライト
今回の制作で使用したキット
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は、「HG ガンダムエアリアルをガンダムルブリスカラーで作る」仮組み編の記事を投稿する予定です。